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FX会社ごとのスワップポイントを比較!注意点やチェックポイントも徹底解説

Analyst Team trader
Updated 26 Jul 2021

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FX投資は、通貨の売買だけでなくスワップポイントでも利益を得ることができます。スワップポイントとは、通貨ペアの金利差によって得る利益です。しかし、そのスワップポイントはFX会社ごとに異なるため比較する必要があります。

ただ、スワップポイントは日々変動する要素のため、現時点のスワップポイントだけを知っても意味がありません。

そこでこの記事では、主要FX会社の主要通貨ペアのスワップポイントを紹介しつつ、さらに重要なスワップポイント運用する際の注意点やチェックポイントを解説していきます。

FX会社ごとのスワップポイント比較

主要5社の主要通貨ペアのスワップポイントは以下の通りです。

FX会社

米ドル/円 ユーロ/円 豪ドル/円

買い

売り 買い 売り 買い 売り

FOREX.com

7円 -58円 0円 0円 0円

IG

0円 0円 0円 0円  -

  -

DMM.FX 9円 -18円 -57円 48円 6円

-15円

松井証券 0円 0円 0円 0円 0円

0円

GMOクリック証券 12円 -21円 -39円 30円 3円

-12円

※2020年5月6日時点

冒頭の通り、上記スワップポイントは日々変動するため注意しましょう。その注意点も含め、以下より「スワップポイントを比較してFX会社を選ぶ注意点」と「スワップポイント投資するときのチェックポイント」について解説していきます。

FOREX.com

FOREX.comは2001年からFX事業を展開しており、利用者は180か国にのぼります。また、FX以外の金融商品も多数取り扱っている会社です。スワップポイントの特徴はやや変動が大きいため、過去に遡って確認が必要といえます。

IG証券

IG証券はイギリスを拠点にしているFX会社であり、FOREX.comと同じくFX以外の投資商品を数多く扱っているという点が特徴です。通貨ペアも100種類以上あります。スワップポイントは、ほかのFX会社と比べるとやや変動は小さい印象です。

DMM.FX

DMM.FXはFX口座が国内第1位の実績を誇るFX会社で、取引コストの安さや口座開設のスピード(最短1時間)などが特徴です。スワップポイントの特徴は、特に円/アメリカドルに関してはスワップポイントの変動がやや大きいといえるでしょう。

松井証券

松井証券は株式投資でも有名な証券会社であり、1900年代前半に創業された老舗です。ほかのFX会社と比べてややスプレッド(≒取引コスト)が高いので、その点は確認が必要でしょう。また、スワップポイントは全体的にやや高く変動は小さい印象です。

GMOクリック証券

GMOクリック証券は、過去に月間取引高7年連続世界1の実績を誇るFX会社です。スプレッドが比較的小さく、テクニカル指標が多い点が特徴といえます。スワップポイントの特徴は、どの通貨ペアも比較的変動が大きい印象です。

スワップポイントを比較してFX会社を選ぶ注意点

次は、スワップポイントを比較してFX会社を選ぶ際の注意点について解説します。注意点は以下の通りです。

  • スワップポイントの変動を確認
  • 複数の通貨ペアでスワップポイントを確認

上記を知らないと、スワップポイント投資をするリスクが大きくなるので注意しましょう。

スワップポイントの変動を確認

1つ目の注意点はスワップポイントの変動を確認することです。というのも、上述の通りスワップポイントは基本的に日々変動するからです。

たとえば、今はA社で取引した方がスワップポイントは高くなるものの、3か月という期間で考えるとB社の方がスワップポイントによる利益は大きかった…ということも考えられます。

そのため、今の時点でスワップポイントが高く、かつ今後も変動が小さいと思われるFX会社で取引することが理想といえるでしょう。

全てのFX会社ではありませんが、FX会社によっては「スワップポイントカレンダー」などのカテゴリーがあり、過去のスワップポイントを確認することができます。過去のスワップポイントを調べて、中長期的に大きな利益を得られるFX会社を選びましょう。

複数の通貨ペアでスワップポイントを確認

2つ目の注意点は、複数の通貨ペアでスワップポイントを確認することです。なぜなら、分散投資をするときに、ほかの通貨でのスワップポイントが利益を左右するからです。

そもそも分散投資とは、1つの通貨ペアではなく複数の通貨ペアで投資することになります。つまり、複数の通貨ペアに資金を分散させておくことで、暴落リスクを分散させることができるというわけです。

ただし、1つの通貨ペアのスワップポイントが高くても、ほかの通貨ペアのスワップポイントが低ければ利益も小さくなります。

そのため、まずはどの通貨ペアで取引するかを決めましょう。その上で、1つの通貨ペアではなく、取引する全ての通貨ペアのスワップポイントを比較することが重要です。

この章では、スワップポイントを比較してFX会社を選ぶ注意点を解説しました。

スワップポイント投資するときのチェックポイント

次に、スワップポイント投資するときのチェックポイントを解説します。チェックポイントは以下の通りです。

  • スプレッドの大きさ
  • FX会社の安全性
  • 通貨の格付け

以下より詳しく解説します。

スプレッドの大きさ

1つ目のチェックポイントは「スプレッドの大きさ」です。スプレッドとは買値と売値の差のことで、実質「手数料」のようなものです。たとえば、A社で円・アメリカドルを取引する際のスプレッドが0.4銭だとしましょう。その場合、売値と買値は以下になります。

  • 売:106.982円(ドルから円に換金※ドルを売る)
  • 買:106.986円(円からドルに換金※ドルを買う)

たとえば、1,000通貨取引すれば4円、10,000通貨取引すれば40円のコストがかかるということです。当然ながら、このスプレッドが小さければ余計なコストもかからないので、投資する際の利益は大きくなります。

スプレッド投資は売買を頻繁に繰り返す投資ではないため、売買益を目的とした投資よりはスプレッドによるコストは小さいです。とはいえ、スプレッドの大きさで利益は多少なりとも変わるので、スプレッドも加味した上で取引しましょう。

FX会社の安全性

2つ目のチェックポイントは「FX会社の安全性」です。FX会社の安全性を確認するときは、信託保全を確認する必要があります。

信託保全とは、FX会社が「顧客から預かった資金」と「自社の資産」を区分することです。顧客から預かった資金は信託銀行などの第三者に管理を委託します。つまり、信託保全されることで、FX会社が倒産したとしても顧客の資産は守られるということです。

しかし、信託保全は日本のFX会社では義務化されているものの、海外のFX会社は義務化されていない会社もあります。そのため、海外のFX会社で取引するときは、信託保全されているか比較した方が良いでしょう。

通貨の格付けを確認

3つ目のチェックポイントは「通貨の格付け」です。通貨の格付けとは、その通貨の信用力を客観的に評価した指標のことです。通貨の格付けは以下の機関が定めています。

  • ムーディーズ
  • S&P
  • フィッチ レーティングス

スワップポイントとその通貨の信用力は概ね反比例します。つまり、スワップポイントが高い場合は信用力が低いというわけです。特に、分類が「ジャンク」になっている通貨はリスクが高い通貨なので、取引するときはそのリスクも加味しなければいけません。

また、同じ通貨でも上記の格付け機関で評価が異なるので、複数の格付け機関の評価を比較しておきましょう。

スワップポイントを比較するときに良くある質問

最後に、スワップポイントを比較するときに良くある質問を解説します。具体的には以下3点です。

  • スワップポイントが発生する時間はいつか?
  • スワップポイントが日々変動する理由は?
  • スワップポイントがFX会社によって異なる理由は?

スワップポイントが発生する時間はいつか?

そして、そのロールオーバーはFX会社によって異なるため、個別に確認が必要です。ただし、一般的には午前5:00~7:00あたりに設定しているFX会社が多いでしょう。

スワップポイントが日々変動する理由は?

スワップポイントは、その国の政策金利ではなく「カバー先の短期金利」をベースとして設定されます。政策金利は日々変動するわけではありませんが、「カバー先の短期金利」は日々変動するため、スワップポイントも日々変動するというわけです。

スワップポイントがFX会社によって異なる理由は?

FX会社によってカバー先が異なるからです。そして、カバー先から提示されるスワップポイントが異なるため、結果的にFX会社ごとにスワップポイントが異なるのです。

まとめ

このように、スワップポイントはFX会社によって異なるので、各社を比較することは重要です。ただし、スワップポイントは日々変動するため、現在のスワップポイントだけ比較してもあまり意味がありません。

そのため、過去のスワップポイントを確認したり、スプレッドを確認したりと上記の注意点やチェックポイントを理解しておきましょう。その上で取引するFX会社を選定することをおすすめします。